人々が離れていく季節

By | 2015/06/12

フィンランドの大学では秋学期が9月中旬から12月中旬まで、春学期が1月中旬から5月末まで。

 

今は正に学年度が終わる時期となり、多くの人々がこの学校と町から離れる。(本記事は5月末に完成した)

5月下旬の今は学生寮で歩いている人も日に日に減っているのが見える。

 

本来学校というのは一時的に集まる場所であり、職場や住み着く場所と違い、一緒にいられる時間は決まっている。

 

 

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学校に一旦入ると毎日当たり前のように会い、ご飯を食べ、遊び、悩み、笑うよね。

いつまでも続けたい。

 

職場や地域の会合団体であれば、仕事を辞めない限り、引っ越さない限り、ずっとそこにいられることができる。

 

学校であればいずれ卒業して別れる。

 

 

フィンランドに来て10ヶ月、仲の良かった友たちの多くは日本からの交換留学生だった。

9人もの彼らが続々とこの町を出て日本各地に帰っていく。

 

この町に残る私は彼らの出発の日の朝にバス停まで見送る。

 

一昨日は彼、今日は彼女、来週はまた彼女ら。。。

うん、寂しいね。

 

彼らと10こか12こくらい年が離れて少し距離感もあるかもしれないが、一緒に使った時間が多かった分、関係も近いんだ。

この10ヶ月内に短い旅や長い旅、誕生日会やイベントなど多くのことを一緒に経験してきた仲間でもある。

 

 

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フィンランドでの留学の同期という言い方が一番合っているかもしれない。

 

 

我らは学生だからこそ利害関係が薄い。金銭関係もなければ、昇進昇格の競争関係もなく、結婚とかの悩みもまだ薄い。

一緒にいて楽しければいいのだ。単純な関係。楽しい雰囲気。

 

そしてこれから彼らが再びそれぞれの人生の道に歩み出す。

教師になる人、大学院に行く人、就職する人、まだ悩んでいる人など。

 

一回り上の人生の先輩として、できるだけそれぞれの人にとって適切な話をしてきたつもりだ。経験と情報をより多く持っている分、これで彼らの役に立てれば嬉しい。

そして、ありがとう!

 

一回り上の俺にも若さと元気を分けてくれてありがとう。

私にも素晴らしい思い出を残してくれてありがとう。

楽しい時間をくれてありがとう。

 

また会おう!

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