私の日本:(9)仕事からの学び

By | 2014/08/18

最後、社外の関係も面白かった。

ビジネスが小さいので、業界のユーザーも少ない。医療機器なので、ユーザーというのは病院の医師になる。医師の世界でもパワーバランスが存在している。

患者第一と思っている先生。自分の収入が第一と思っている先生。自分の地位が第一と思っている先生。やさしい先生。短気な先生。賢い先生。バカな先生。世の中を少しでも良くしていきたい先生。メーカーからできるだけいいことをしてもらいたい先生。

なので、わかるんだ。自分が病気(不妊)になったらどの先生に診てもらいたいのか。

でも一般人にはわからない。

なので、一般人にとって最も有効な方法は、必ず「セカンドオピニオン」を求めることだ。違う病院の違う先生に診てもらうことで違う治療方針が出るのは普通にあることだ。

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その中、メーカーの人間として業界の先生方のパワーバランスを保ちながらうまく多くの先生に多くの患者に製品を使ってもらうのが仕事の中心になる。

こうやって上司に怒られ、先生に怒られ、色んな人に怒られながらやっているうちに3年が経った。早い!

色んな人に助けられ、売上も少しは伸びた。

社内に外国人が少ない会社で外国人として存在していることは矛盾の多い感じだった。

新人として組織に新風を吹き込みたい気持ちだが、年配の先輩は若僧の私の話なんて聞きたくもない。私の話が正しいか、間違いかの判断さえしないのだ。

仕事の経験のない私にとって、一つ一つの判断が難しい。私が十分と思っているが、経験ある先輩から見ると不十分。それは私に仕事の経験がないからか、私が外国人の考え方を持っているからかとの見分けができない。

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結果的に妥協して進めることになる。

どんな状況で自分の主張を貫くか、どんな状況で譲れるかの判断が難しかった。

そんな多くの判断が求められる状態で、私が持っている唯一の判断基準は「これを正しいと思っているかどうか?」だけだ。

「正しいと思うことをやる」ことだ。

これだけは今でも守っていようと思う。

続く。

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