海外で生活している人にとって、「差別」は嫌でも離れようがないテーマです。
差別を受けた経験がある人がいれば、差別に遭ってことがあまりない人もいます。
差別されるのはすごく嫌ですよね。
その気持ちはよくわかります。
しかし、差別はなくなりません。
断言できます。
なぜなら、人間という生き物は本能的に自分と違う、もしくは違いが多い人間に対し、不安を感じるのです。
自分に似っている人間は予測しやすく、未知が少ない分、安心しやすいです。
しかし、自分に似ていない人間は自分にとって未知のことが多く、不安になりやすいです。
人間は不安になると、自然にもやもやな気持ちになり、防御反応が起き、警戒心を高めます。
そういう時に相手を好きになるところか、嫌になったり、攻撃したりします。
これは人間の本能です。
いくら憲法や法律が「平等」を定めても変えることのできないことです。
じゃ、「差別」に対し、何もできないということでしょうか?
いや、違います!
一つだけ、対抗する方法があります。
それは、「努力」です。
人並みの倍以上の努力です。
差別に対抗するにはこれしか方法がありません。
想像してみてください。
あなたは東洋人であり、西洋の世界に住んでおり、西洋人中心の職場で差別を受けました。
で、もし職場にいる西洋人はあなたが「オクスフォード大学卒業」もしくは「ハバード大学卒業」だと知った時点でそれでも差別する行動を行うでしょうか?
もしくは「逆に」あなたのことを尊敬するのでしょうか?
例えば、海外にいると言語の壁があり、現地の言語がうまくできないだけでバカにされたり、差別を受けたりすることもあります。
で、もしあなたがすごく一生懸命現地言語を勉強し、練習し、ネイティブレベルまで上達したら、現地人はあなたの言語能力によってあなたのことを見下しますか?
逆に、「え!?ここ生まれ育ちではないんだと!?」と最高な誉め言葉がもらえるかもしれません。
自分と同じ言語レベルを有している人間に対し、言語能力をきっかけに差別することはしたくてもできないことです。
海外じゃなくだって同じです。
背が小さくて細くて力弱い男だと周りから見下されやすいですよね。差別されやすいですよね。
こんな背が小さくて細くて弱い男が年収1億円で、ちゃんとした会社の社長だとわかったら見下します?
外国人でも、移民でも、難民でも、肌の色が違っても同じです。
できることは努力だけですよ。
差別に対抗する唯一の方法は。