「給料はこの人に会社を離れさせないため出せる最高金額」
この言葉は、昔千葉県市川市内での起業勉強会で、ある中小企業の社長が言ってた言葉です。
今でも覚えています。
この言葉は雇用主に対するだけではなく、従業員に対しても通用する言葉です。
雇用主がある従業員に出している給料が月給15万円であれば、「月給15万円以上出す会社が他にあればどうぞ行ってください」という意味をしています。
逆に、雇用主が従業員に出している給料が月100万であれば、「月90万円出して、彼・彼女が他の会社に行ってしまったらうちは困る!でも会社の体力的に見て出せる最大金額は月100万円なので、彼・彼女には毎月100万円を渡す」という意味をしています。
そのため、雇用主が従業員の給料を決める時に、彼・彼女の前職の給料、業界給与水準などを考慮することが一般的ですが、「彼・彼女がいなくなったら『どのくらい』困る?」という質問をもとに判断するのも一つの方法だと思います。
その答えが「いや、別に困らないよ」であれば、最低水準の賃金でもいいし、極端な話、解雇してもいいかもしれません。
逆に、その答えが「めっちゃ困るよ!彼・彼女と同等以上の人材を見つけたり、育てたりするには最低5年間かかる!!」であれば、出せる最大賃金レベルに近い金額が妥当だと思います。