曖昧な言葉

By | 2016/04/01

人って言いやすいように曖昧な言葉をよく使うよね。

昔会社にいたときも先輩や上司がこういう言葉をよく使っていたのをよく覚えている。

「確実に」、「ちゃんと」、「しっかり」、「力強く」、「スピーディ」、「うまくやって」とか。

営業マンをしっかり教育しましょうとか。

報告・連絡・相談を確実にやりましょう!とか。

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主観的なことを述べる時やざっくりした呼びかけをする時には使いやすい言葉であるが、客観的なことや具体的なことをいうときに実に非常にわかりにくい言葉である。

「確実に」ってどこまでが確実というのか?

例えば、建物を作る時に階段を作るよね。その階段の一段一段を作る時に誤差が出る。その誤差が1センチも1ミリもどちらも「確実に」って言えるよね。1.5センチは「確実」と言える?2センチは?

「ちゃんと」や「しっかり」ってどういう意味?

例えば、東京マラソンに出るからこそちゃんと走れよ!しっかり準備しろよ!ってどういう意味だろう?

それは前日早く寝ることだけを指すか?

もしくは半年前から毎日走って練習して、筋トレもやって、いい靴も用意して、前日早く寝て当日早く起きて走るまでやるか?

「しっかり」って言ったから当然後者に決まっているだろう!っていう思いはただ自分の勝手な考えにすぎないかもしれない。

なぜなら聞き取る側に伝わってないことを期待するなんて意味ないので。

自分はこのような言葉を使うことに意識している。

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これらの言葉(ちゃんと、しっかりなど)の意味を完全に相手の想像に任してもいい時だけこれらの言葉を使う。

できれば使わないようにしている。

特に指示、アドバイスや人を導く話などにはこれらの言葉を使うと意味が分からなくなるので要注意。

逆に言うと、人からの返事にこれらの言葉が含まれるとあやしい。

「うん、しっかりやるよ」って彼はどこまでやるの?

わからないよね

「これは確実にやっていきます!」って彼女はどういうふうにやるのだろう?

結局わからないよね。

具体性が必要ならば「なぜ?いつ(いつまでに)、どこで、誰が、どうやって、何を」を確認していきましょう!

(もちろん、多くの事情に不確定性が存在しているためすべて明確に話せないかもしれません。この記事が伝えたいのは、曖昧な言葉に意識して使おうねという意味だけです。)

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