日本には特に進化した文化である。
相手の心を読むこと。
ただし、心を直接読むことができないので、いろいろなサインから読み取るしかない。
例えば、相手の目つき、表情、言葉、ジェスチャーなどなどを少しずつ違いや変化を読み取り、自分の中で組み合わせて相手の伝えたいメッセージを再現・想像する。
もちろん、このような微妙且つ繊細な作業は一日でできるわけがない。
多くは経験に依存する。
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なので、たくさんの経験を積むことが大事になってくる。
そして、経験をコツコツ積むことで相手の心を読む技術も腕も向上し、徐々に当たりが増え、外れが減る。
自信も増えてくる。
そんな時に犯しやすいのは自分の腕への過剰信頼だ。
「俺の多くの経験によってこのサインは90%このメッセージを出しているんだ!」
もちろん、経験によって複数のサインから結論を導き出す。
複数のサインから自分の結論(読み取ったメッセージ)に対し更に確信を持ち、対応していく。
ここに勘違いが起こるわけだ。
一つのサインに10%のミスが起こる。なので、複数のサインを重複に確認してミスの確率を下げる。そして確率は格段に低くなったと思ったが、その確率は少なくても数%が残っているはず。
実際のメッセージがその数%に当たった途端、大きな失敗が起こるわけだ。
つまり、経験による失敗である。ただの勘違いとも言える。
自分の経験を否定しない限り、なかなか避けれない道である。