関連する記事として「人材獲得を考える」記事にてすでに起業する際の仲間獲得について、筆者の考え方をかいてみました。
この記事では「ビジネスのゴールとビジネスモデルの魅力性」の面から補足します。
一言仲間と言っても様々な種類があり、会社のオーナーシップを一部持って会社が成長すれば自分にリターンが来る起業仲間もいれば、普通の初期従業員も仲間と言えます。
しかし、ビジネスを成長させる際に、このビジネスのゴール設定とビジネスモデルの魅力性によって人材獲得の方式が変わってくるというふうに思います。
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原則的に起業したらビジネスのゴールは二つと考えています。
(1)会社売却や株式公開
(2)ゆっくり成長しながら拡大を続ける
新規ビジネスモデル(ハイテック系、IoT系など)は(1)を目指すのが多いでしょう。
伝統的なビジネスモデル(例えば、パン屋さん、雑貨店、ラーメン屋さんなど)は(2)に属する場合が多いと思います。
もちろん、両グループにははっきりした境界線はありません。
新規ビジネスモデルのベンチャー会社と伝統的なビジネスモデルのベンチャー会社が求める人材はだいぶ違うと思います。
(1)を目指すベンチャー企業は(2)を目指すベンチャー企業よりもハイリスクハイリターンです。
会社にとってもそうですが、その会社に加わる人にとっても同じです。
そのため、(1)を目指すベンチャー企業はいかに資金を集め、最高な労働条件を用意した上、積極的に会社の株式・オーナーシップを活用し、ハイリスクハイリターンの原則を元にトップ人材を取っていくべきでしょう。
一方、(2)を目指すベンチャー企業(もしくは暫く(2)しか目指せない)では、高いリターンを望めないので、「大きいなチャレンジをして大きいな成功を求める人材」を受け入れるには不向きです。
逆に、どちらかというと、少し安定志向な人材を受け入れるに向いていると感じます。
なぜなら、相対的にローリスクローリターンですから。
というような考え方に基づき、必ずしも起業したら、誰もが「最高な人材を獲得しよう!」というべきではないと筆者は思います。
起業した人は自分の会社が目指す方向と自分のビジネスモデルの魅力性を考えた上で、適切な人材を適切な条件で探して招くべきだと思います。