外国語もしくは英語の勉強と言えば、台湾や日本は大体単語のリストや文法の説明から入って先生が一方的に説明するのが普通。授業が終わったら単語リストと文法を家で覚えてね、明日テストするよと指示することで授業の勉強が進んでいく。
もちろん、暗記も試験も毎日続くし、ストレスも多い。
フィンランドでは全然違う!!
僕が受けるのはフィンランド語であり、英語ではないが、外国語の教え方としては非常に参考になると思う。
授業を始めてから3日目、一日3.5時間の授業なので、時間数で言うともう10時間くらいやってきた。
文法の説明はほぼない。
「今日これらを覚えてね」という指示もない。
「テスト」もない。
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英語も日本語も勉強した私にとってわかるのは「暗記」が外国語を勉強するに最も最低限必要な努力だと思っている。
でも、テストも宿題もない状態でどうやって「暗記」するだろう?
ここが面白い。
例えば、生活用語には挨拶と返事又は簡単な質問と返事を覚える必要がある。先生は関連する生活中に必要な簡単な質問と返事をペアにして2枚の違う色のポストイットに書いてある。そして、このペアのポストイットが多分15ペアある。つまり、質問が15個あって、対応する答えも15個あり、質問が緑色のポストイット、答えが黄色のポストイット。
そして、20人くらいの学生を4組に分けてどの質問にどの答えで対応するかのペアゲームをさせた。
完成したら、他の3組の質問と答えのペアが正しいかを学生にチェックさせた。
簡単でしょう。
小学生のゲームみたい。
お気づきでしょうか。
そう!これで同じ質問と対応する答えを4回も復習させられたのだ。
家で暗記して翌日テストの形式と比べて確か効率は悪いかもしれないが、「暗記しなければいけない」感覚はない。
もう一つ面白い例がある。
確か2日目のフィンランド語の授業にフィンランド語の歌を聞かせられた。
聞く前に頭に出てきたのは「まあ、われらのレベルだからどうせ子供に聞かせる歌を聞かせられるだろう」と思ったが、全然違った。
普通に成人が聞いてる「Hyvää yötä ja huomenta」という歌だ。意味は「おやすみなさい、そしておはよう」。
もちろん、聞いては何もわからない。リスニングの練習にもならない。
でも、先生は「とりあえず聞いてみて。意味が分からなくてもいいよ」と。
歌を聞いて、終了。
単語のチェックも文法の説明もなし!
おおお!これはありなのか!と思った。
でも考えてみると「楽しむ」のが一番大事だと思った。確かに意味は分からないけど、このような歌を聞きかせて楽しませることで学生にこの言語に興味を持たせるのが狙いではないかと思う。
どう?なかなか面白い外国語の授業のやり方でしょう。