いよいよまた離れる。東京・日本から。
母国語にはある言葉がある。
「天下沒有不散的筵席」
意味は、「世界には終わる晩餐がない」ということで、「何事でも必ず終わる時が来る」と言うことを指している。
台湾、そして地元の台南でずっと生活してきた。
子供の時、小学校、中学校、高校、大学と23年もその地で生きてきた。
文化や年中行事は当たり前のようになって、毎年繰り返しのように過ごしてきた。
もちろん、長く同じ地にいると、長期的な変化もわかってくる。
スポンサーリンク
小学校の時に家の周りは田んぼなかりだったが、今は住宅に埋まれている。
その土地、そこの人々を知りすぎて違うものを求めて離れた。
親友たちから離れること以外、寂しくなかった。
その時にあるのは、新しい世界に求めるドキドキしかなかった。
ニュージーランドへの3ヶ月のワーキングホリデーは実に楽しかった。
今になって振り返って考えると、その時は単純に未来がはっきりなっていて、生活に支障もなく、新しい楽しみもあれば、幸せが自然にやってくるだろうと思えた。
観光の町にいたせいか、人々は常に来たり去ったりしているせいか、長くいなかったかせいか、離れた時に寂しくなかった。
東京、今はもう8年4ヶ月もいる都市だ。
続く。