世界ICTサミット:ビッグデータと起業(2)

By | 2014/06/19

そして、私の最も印象的なセッションです。フィンランドにおける起業活動の最も大きいな団体の共同設立者Peter Vesterbackaによる講演だ。

「それは『スラッシュ(Slush)』から始まった~フィンランドのスタートアップ革命」

最初から驚きだった。

40歳くらいのおっさんがパーカー、ジーンズとスニーカーの服装で600人の前に登壇、全く型にはまらない。

そして、30分の講演をAngry Birdの一枚のスライドでしゃべり倒すという内容だった。

いや、さすが!欧州!起業家!

  • フィンランドの起業家文化はわずか6年前に始めたばかりだった。
  • スラッシュ(融雪、泥)はフィンランド人を含めて国際で活躍する起業家、投資家と関係者を一堂に集めるイベントである。
  • 起業家たちはこの場で大事と思うことを言い合い、意見を交換し、人々に知ってもらう。
  • 政府にとって大事なのは、起業家によってよりいい環境を作るには何が必要ってことだ。
  • 今では世界有名なゲームAngry Birdは実に最初学生のプロジェクトだった。その学生らがある日にアドバイスを聞きに来た。Peterが彼らにしたアドバイスは「ゲームの会社を作ってみたら?好きなことをやるより力を発揮できることがないからだ。」

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  • 起業の世界において、若い起業家に成功するビジネスモデルを見せることが大事だ。
  • 政府はあくまでも起業にいい環境を作ることしかできない。人々に起業したい気持ちと起業家精神を別の方法(教育)で引き起こさなければいけない。
  • 経験を共有する文化も大事だ。特に失敗の経験だ。人々は失敗した時に最も勉強できるからだ。
  • フィンランド人は時に失敗をお祝いすることもある。Angry Birdを生み出す前に実に51もゲームを作っていたんだ。

そして、次のフォーラムでオープンデータの重要性について数名の登壇者が語り合った。

「オープンデータで活性化する社会と経済」

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  • アメリカ政府が1990年代にGPS機能とデータを開示することで毎年アメリカに670億ドルの経済収益を生み出した。
  • そして、マッキンゼーの調査により、現在の政府が持っている不公開データを公示すれば、3から5兆ドルの経済効果を作り出すことができる。
  • 一つ実例として、フィリピンが台風災害に遭った時に、政府、目撃者、ボランティア、グーグルからのデータ情報を集めたことで、資源及び救済活動を更に最適化し、効率に行うことができる。
  • もう一つの例として、台北の全ての商店の営業時間データを集め、それぞれの閉店時間をそれぞれの所在位置にピンポイントに示すことで家に帰る道の中で最も安全な道(営業中の店が多い道)を予測することができる。
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