彼は2013年に自分の会社を設立した。
その当時、一般な会社に勤めている私は彼の会社の一つのプロジェクトに参加していた。
アプリの制作もしくはサイトの運営に係わる内容だったが、自分の務め会社にフールタイムで勤めていた私にとってはあまり時間の余裕がなく、多くの力を分けることができなかった。
そして、自分の人生の2社目に勤め始めてから1年半が経ち、会社内の組織と上層部の能力によって自分のキャリアが止まってしまう懸念が出たことと自分の独立への道のための貯金もそろそろ十分じゃないかとのことをきっかけに、そろそろ次のステップに踏み切る時が来たのではないかと思った。
元々2012年から既に欧州MBA留学への心の準備と申請実務の準備をやってきた。2013年になって海外留学の準備をMBAから北欧中心の起業学修士に切り替えたが、着実に進めていた。
スポンサーリンク
タイミングが来た。
貯金の目標達成になる2013年の12月末と留学の入学タイミングである2014年9月がはっきりなってきた。
間の半年をKさんの会社に入ってベンチャーの現実を見ると決意した。
もちろん、無給。
つまり、「自分の会社を持たない」、「自分の資金ではない」の2つ以外、自分が本当に起業した状態に最も近づき、どういうことになるかということを知り、経験し、その現実を目にしたかった。
Kさんからもうれしい提案があった。
Kさんの自宅に部屋が余っているので、安い賃料で住まないかとのことだった。
最初は一人暮らしを7年もしてきた私には慣れるかと心配したが、さすがに相場の25%の賃料は独立する道(暫く無給)を選んだ私にはとてつもなく大きかった。
提案から3週間足らず、私は移り住んだ。
続く。