提案から3週間足らず、私は移り住んだ。
これで、Steve Jobsの車庫でMacを作り始める体験ができたような気がした。
昼駅に行く途中で思いついたアイディアをLineで相方に伝え、更なる派生させたり、ネットでデータを探して実現の可能性を検証したりしていた。
既存のサイトを更に成長させるにはどうすべきかを議論し、結論を出して実行に移った。
いくつかのアイディアが見事に結果を出し、いくつかのアイディアは実らなかった。
二人ともお金がないので、家での自炊が基本だった。
料理のできない(興味のない)私はお皿洗い係りで、Kさんは料理作りかかりだった。
幸い、Kさんは料理の腕がありながら、私も食べ物に対してこだわりがほとんどなかったので、いつもおいしいものを食べさせてもらっている。
スポンサーリンク
テレビを見ながらの食事で、日本の社会現象、芸能界について色々議論も交わした。なかなか面白い時間になる。
印象に残るのはよくカレーを大量に作り、1週間食べ続けることだった。
そんなカレーをほぼ毎日食べながら、起業すること、ビジネスの発展に力を注いできた。
Kさんのすごいことは技術力ではなく、バランスの取れた視点を持てることだ。
Kさんのすごいことは緻密な戦略作成ではなく、継続に突破していくこと(本人はそう思わないらしいが)。
そして、Kさんのすごいことは感情のコントロールすることで、決してイライラしないことだ。
我々には夢がある。
たとえ私は今後遠くフィンランドでビジネス本をかじり、Kさんは日本でカレーを食べるが。
「10年後どっかでゆっくりおいしい酒飲みたいね」と。
「この二人の物語を映画にしたいね」と。
さ、頑張る時だ。