旅と人(1)

By | 2015/01/15

28日間の旅もいよいよ最後の4日間を迎えることになった。

旅の間、連続した移動や詰まったスケジュールによって記事を書く時間を捻出するのは簡単ではなかった。

今みたいにフィンランド最南端のヘルシンキから北部のロバンニエミまで行く12時間を超える長距離列車に乗らない限り、余裕のある時間は作れないだろう。

今の時刻は22:40。外の気温は-6度。

今回は24歳にニュージーランドでワーキングホリデーで5週間した旅以来、この9年間で最も長かった旅だった。

フィンランドのヘルシンキから出発し、ドイツのケルンで3日間、フランスのストラスブルグで2日、パリで3日間、モンサンミッシェルで2日間、バルセロナで3日間、マドリッドで2日、リスボンで3日間、ロンドンは6日間、最後は今日からのフィンランド北部の4日間だ。

違う大地で違う友人と旅するのが面白かった。

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最初のドイツからパリの一週間はフィンランドの留学で知り合った日本人の友人だった。

6人の誰もが私の年から10個から13個まで離れ、大学生から院生までという実に本物の若者たちだ。

彼らにはそれぞれ性格が異なるが、誰にもエネルギーが溢れ、走り回る姿から未来の明るさが見える。

若いからこその悩みや問題もあるが、年を取った私から見ると、実に羨ましいことだと思ったこともあったのだ。

知り合って半年経った今に彼らの中から数人が日本に戻り、他はあと半年フィンランドに滞在する。

今更でありながら、今気づいたが彼らの一人ひとりをもっと大事にし、もっと関心を払うべきなのだ。

なぜなら共に留学経験を共有してきた人々だからだ。

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続く。

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