旅と人(2)

By | 2015/01/16

スペインとポルトガルは18歳の大学生時代からの親友と旅をした。

ある動物で例えれば、彼の性格を想像することが遥かに簡単になる。

ゴキブリだ。

そう!あなたのイメージの通りだ!

汚くて、気持ち悪くて、黒くて、目立たない存在だ。

彼は正に目立ったことのない大学生活を送ってきた。優れた成績を納めたことなく、無難に試験をこなすだけだ。部活も中途半端。大学院も無難に過ごし、そんな感じで就職した。人生の目標もないまま。

私と正反対の人だ。

でも、忘れてはならない。

ゴキブリは地球で3億年以上も生きてきた。水も食べ物もない状態で3ヶ月を生き抜くこともできる。

これは地球を君臨したことがある、力が強い恐竜でもできなかったことだ。

彼は信頼できる人間だ。

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トラブルが少ない。最低限確実にできる。正直で誠実。そして苦難を耐え切ることができる。

こんな人は私の親友だ。すでに16年目に入った。

イギリスでは台湾の大学のクラスメートの家に泊まらせてもらった。

彼女とも知り合ってから15年が経った。

彼女も私と正反対な人だ。

常に勉強に専念し、全ての先生や学生の中で最も「いい学生」のイメージが強い人だ。それはいい笑顔、いい性格といいノートだ。

成績は常にトップで私から見ると不思議な人間だと感じる。なんで大学でそんなに勉強するだろうと。

彼女はそのまま同じ大学で修士、博士を取り、今は台湾政府のプロジェクト予算を取ってオックスフォード大学でポストドックの研究をしている。

性格はとにかく優しい。全てを貢ぐくらい優しい。しかもそれは度を過ぎて彼女にとっていいことではないくらい優しい。

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もしかしたら私は彼女のこの性格を直してあげたほうがいいかもしれない。

旅の最後、明日からは面白いメンバー構成だ。

フィンランド人1人、中国人1人、日本人2人と台湾人の私。

5人中日本人は2人しかないが、共通言語は英語ではなく、日本語だ。

なぜならフィンランド人は日本留学経験があり、日本で中国人のかの字を知り合ったからだ。

そのため3人の非日本人は全員日本語堪能なのだ。

明日からの旅も楽しみ。

このように人生の旅も続き、特色が異なる色んな人と出会い、その時間を楽しんで行くだろう。

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